ある日の飛来物

2009.4.18

ケヤキは芽吹きのときに樹液を周囲に撒き散らします。 新緑になるこの時期、ケヤキ並木の近くにある職場の駐車場では、ちょっとした悩みになります。 スギ花粉や中国からの黄砂もクルマの上にうっすらと積もりますが、ケヤキの樹液は霧状にべったりとくっついてしまいます。 そんなある日、仕事が終わってその駐車場に止めてある車に・・・ ドアを開けて運転席に座り、シートベルトに手を回しながら前に視線を向けると、フロントガラスに白い線が。 「うん？　上から液状のものがたれてきた・・・？」 車外に出て、スジ状のところを指先でこすってみても何もない・・・ 良く見るとガラスに「ひび」が入っている。 「いったい何が起こったんだろう！」 前の道路から何かが飛んできた？ 車道から駐車中のクルマまでは１０ｍ以上、 ケヤキの植え込みと歩道を越え、フェンスを抜けて芝生を飛び越えてからクルマの位置。 ちょっと考えられない・・・ しかし、フロントガラスに「ひび」が入っている事実。 このままの状態で走っても大丈夫なのだろうか、走っている途中でひび割れがもっとひどくなり前が見えなくなったら・・・ そのことが心配になり、ディーラーに電話して確認。 サービスマンからの「乗っても大丈夫です」という返答に少し安心して、とりあえずディーラーまで行くことに。 クルマを運転しながら少し考えていたら、思い当たることが・・・ 数日前の通勤途中で、「バシッ！」という音にびっくり。 走っているときに何かが当たった音、その音質と方向から判断してフロントガラスに何かが・・・ でもそのときは何の異常も感じられなかったし、忘れかけていました。 ひび割れの跡を確認したときに、それがワイパーの下のポツンとした傷跡から走っていること、 それは通常の視界の外にあることで、気がつかなかったのです。 そのほんの数日前に、全国的なニュースで報道された、作業現場でのクレーンの転倒事故。 道路を走っていたトラックがつぶされ、乗っていた人が救出されましたが、その人の話で、 「あと数センチ前に出ていたら、頭の上でした。」 ”不幸中の幸い”ということなのでしょうか。 その人のように、プラス思考的な考え方をするならば、 あのときにフロントガラスに飛んできたものがもっと大きな物だったら怪我をしていた。 「定額給付金」１０人分以上の修理代も、 ”ま、しょうがないか〜！”