命の尊さ

2010.8.21

人の霊は皆、同じ場所へ行くのだろうか。 事故で亡くなったひと、病で亡くなったひと、年老いて亡くなったひと。 人の霊は皆、同じ場所へ行くのだろうか。 突然の災難で逃げるまもなく亡くなったひと。 一番身近な親に突き放され、身を寄せる場もなく、涙を枯らして亡くなった子。 悩んで悩んで、たった８年の若い命を自らの手で絶った子。 人の霊は皆、同じ場所へ行くのだろうか。 一人の身勝手な、人間としての資格さえもないような、自己中心的な卑劣な人間に、 凶器をかざされ、無抵抗のまま意識が遠ざかり、亡くなっていったひと。 刑の宣告を受け、目隠しをされ、最後は恐怖に震え命を絶たれる人。 命の重さは比べられないけれど、人生の意味を知らないまま終わった小さな命。 まだやり残したものがいっぱいありながらの、無念の命。 ありがとうという言葉を残し、静かに閉ざす命。 みんな命、みんな一つの命。 散り逝くときは、みんな無の世界。 そして新たな命に生まれ変わる。 過去を持たない平等な新しい命。