中国・旅の途中で

2015.9.26

中国での旅行は、基本的に「自由気ままに」を考えています。 いつもお世話になる中国の旅行社にお願いして、航空券の手配や、観光地の簡単なガイドなどを入手。 同じ日に、同じ目的地に行く他のグループがある場合は、その人たちとの同一行動になりますが、それ以外は個人的な旅行になります。 個人的に、といってもそこは中国、まったく一人だけでの行動はまだ私にはできないし、旅行社からも止められます。 なので、ガイドさんというか、サポーターをつけてもらいます。 サポーターは、私の出発地から同行する場合もあるし、目的地で合流する場合もあります。 少しの日本語ができるサポーターと、少しの中国語ができる私とで、ちょうどよいコンビになります。 目的地（観光地）での行動は、団体さんの場合は、時間に制限があって束縛されてしまいますが、それがないのが気楽な旅のよいところ。 「黄山」に２泊して、杭州に向かう日は、黄山の古鎮２箇所を廻り、そのあと、長距離バスに乗る予定。 タクシーの運転手とは、だいたいの時間を約束して待ってもらうのですが、気ままな旅ではなかなか時間通りにいきません。 約束時間を少し過ぎてタクシーとの待ち合わせ場所に戻ると、サポーターとタクシーの運転手とでなにやら話し合い。 詳しい内容はわかりませんが、その運転手が予定していた長距離バス発着場へは時間的に間に合わないようで、他の路線のバスに乗らなくてはならない。 しかし、タクシーの運転手は、「そこは私の行動範囲外？」どうもそのようなことのようです。 で、途中でタクシーを乗り換えます。 私たちの考えでは、昼食は、バスに乗ってからと考えていました。２時間以上の乗車時間ですから。 サポーターが、タクシーの運転手に交渉します。 「私たちはまだ昼食を食べていないので、バスに乗る前にどこかで食べるものを買いたい」 最初に運転手が立ち寄ってくれた店は、中華料理の店、テイクアウトしてバスの中で食べられるようなものがない。 のろのろ運転しながら、結局コンビニのような店で、パンなどをゲット。 バスの乗り場に着いたら、少し荷物の整理をして、トイレに行って・・・ と思っていたのですが、運転手が車を止めて、 「ここです、すぐにバスに乗ってください」 「え！？　」 バスはすでに来ていて、私たちが最後の乗客。 慌ただしくバスに乗り込み、唯一空いている一番後ろの席に。トイレに行く時間などありません。 時間の余裕がないのなら、パンを買う必要はなかった。 パンと飲み物を手にして、多少の空腹感はあったけれど、食べる気になれない。 水分を補給したら、トイレに行きたくなることを考えると、その気になれない。 「時間がないなら、そのように言ってくれよ！」 サポーターも、そのことが理解できていなかったようです。 「ま、珍しい経験ということか！」