　―　遼寧省・鞍山温泉　―

遼寧省中部に位置する鞍山市は、緯度的には青森県と同じくらいの位置にあります。
大陸性の気候に属し、夏は30℃を超え冬は氷点下20℃に達するときもあります。
（年間平均気温は8.5℃程度）

私が訪れた７月20日は、30℃超えのたいへん暑い日になりました。

「鞍山・千山」は中国でも有名な温泉地で、今回の旅の目的のひとつでもある「温泉」が目当てです。

温泉の周辺に娯楽施設は何もありません、田舎の地に、ぽつんとある温泉地なのです。
昼間は、水着関係を売る店やスーパー、路上での果物類を売る店があります。
しかし、夜になると早い時間に店は閉じてしまいます。
日本的感覚での“温泉街”・・・　いやいやとてもとても・・・
そもそも“温泉街”なるものはありません！
“遊泳”を楽しむ健全な場所なのです。

写真は、宿泊した「温泉酒店」。
中国語で、「酒店」や「飯店」は「ホテル」のこと、「賓館」も同様。
一般的に、旅館や旅店より大きな規模の宿泊施設。

　＊温泉が部屋の中にある、VIP room もあります。
　　日本的感覚では決して高くはありません。

　―　中国の温泉　―　

中国にも古くから温泉は有りますが、日本ほど一般的ではありません。
一般的な中国の家庭ではシャワーはあっても浴槽はありません。
水資源に乏しい中国では当然のことで、そのため多くの中国人は日本式の入浴方法の経験がありません。

中国の温泉は、浴場としての温泉というより、温水プールのような存在です。
ですからみんな水着姿で混浴です。
中国人は同性であっても人前で裸になることには慣れていません。
中国では、大勢の人と一緒にお風呂に入るといった習慣がありません。

中国人が日本に来て憧れの温泉で驚くこと、
　大勢の人と一緒に裸で入ると聞いていたがほんとうだった！
　男用と女用がある！
　浴槽に入るときにタオルを頭の上に乗せる！
　日本では、父親と娘はいっしょにお風呂に入る？

中国では、レンガを積み上げた一般住宅が多く見られます。

地元のおじさんが問いかけてきます、
「誰の家を探しているか？」
「散歩しているだけです！」

（不審に思われている感じ・・・）