　―　大連の田舎で　―

大連の4月末、厳しい寒さから解放され、街にも少しずつ緑色が見えてきます。
5月になると大連は「アカシアの大連」としても知られるように、アカシアまつりが開催されますが、
そのアカシアが咲く少し前、「楊樹」が緑色になり綿毛を風に乗せて飛ばす時期。

楊樹を剪定した切り口は、目の形になります。

のどかな田舎では、川で釣りをしたリ洗濯をする光景も見ることができます。

「龍門温泉」は既に紹介していますが、落ち着ける場所です。

龍門湯には、昔からの伝説があり、それが「中国語」「日本語」「英語」で解説されています。

この地で耕作に励む一組の夫婦には子供がなく、後継ぎに悩んでいました。
ある日近くのお寺でお参りをし、おみくじを引くと、
「広く善行すれば仏果を得て、いつか善行の報いを得るであろう」
と書かれていたので、仏が示す教えだと確信し、今まで以上に精進し困っている人には進んで救済の手を差し伸べました。
ある日、夢の中に出てきた龍が、
「お前は日々善行に努めている。後継ぎを授けよう、北の小川で妻とともに入浴するがよい」
そう告げると、空に飛び去って行きました。
さっそく、妻と二人で小川に入ると、冷たいはずの水はお湯のように温かかったので、すぐに周辺の人たちに声をかけてみんなでその湯につかりました。
その十か月後、夫婦には子供が誕生し、そのうわさが広まると、子供を望む夫婦が絶え間なくこの地を訪れ、子宝の湯として栄えるようになりました。

温泉の周辺には市場が開かれます。

果物、野菜、乾物類、卵、肉など。

中国では、豚肉よりも羊肉の方が一般的、
ちょっと残酷に見えますが、頭もそのまま置かれています。

その市場でも売られていますが、自然の野草類。
今回、「ノビル」取りに挑戦。
ノビルはニンニクの種類で、中国語では「山蒜」または「

」。

ニンニクは、「大蒜」とも書きますが、
一個の中に多くの粒が入っています。
ノビルは、一粒だけなので、単独の頭の蒜ということです。

田舎料理を食べます。

店の人の話で、まだ採取したばかりだと言うネギとタンポポの葉。
タンポポは、シャキッとした食感が美味。