　―　「銘湖国際温泉滑雪度暇園区」　―

大連市の北部「砲台鎮」にある、温泉とスキーが楽しめるレジャー施設。
また、乗馬、水泳、釣りなどの施設を備えた大型リゾート地になっています。

正面の山がスキー場。
寒い地ですが、降雪量は少なく、人口雪か他の地から運び込むものと思います。

グリーンとバンカーのように見えますが、ここはゴルフ場ではありません。

「国際会館」

総合的な受付・インフォメーションセンター。

「銘湖」の歴史や温泉の効能などが書かれています。

温泉の温度は60℃で、毎日の出水量は800～1000トン、
硫黄、フッ素、ストロンチウムなど多種の鉱物質を含んだケイ素酸性温泉です。

案内された部屋は、少し離れた別館になっていました。

別館の名前は「壷中天」。

「壷中天」とは、　別世界・仙界（仙人の住む所、俗界を離れた清浄な世界）という意味。

　「壷中天」のこと。

　中国の『後漢書』に記された逸話をもとに、少し話を作りました。

　昔、中国に費長房という役人がいました。
　ある日、彼が窓から往来を眺めていると、城壁の下に座って薬を売っている一人の老人がいました。
　夕方になり、仕事が終わると老人は、そばに置いてあった壷の中に入って見えなくなりました。
　費長房は気になって、次の日も同じ時間に窓から下を眺めます。
　するとやはり、薬売りの老人は、仕事が終わるとそばにおいてある壷の中に、パッと消えてしまいました。
　「おもしろいものを見つけた！」
　費長房は、次の日の夕方、そこへ出かけて行って老人に話しました。
　「あなたが壷の中に入って消えたところを見てしまった、是非とも今日は自分を一緒に壷の中へ連れて行ってほしい。」　
　老人は聞き入れてくれ、二人で壷の中へ。
　そこは別天地、まさに別世界でした。

　これはたいへん奥の深い話で、
　仕事が終わったら、気分を切り替えてまったく別の境遇へ。
　趣味であれ何であれ、「現実生活の中に別天地を持て」ということ。
　壷の中はまさに自分だけの世界であり、別天地なのです。

前にも紹介した、タンポポのサラダ。

別棟のレストランでの夕食。
いろいろなものをたくさん食べましたが、一番印象に残っているのはこのタンポポ。
この地方では、新鮮なタンポポがたくさん収穫できる環境でした。

余談ですが、朝のバイキングでもこのサラダをいただきました。

部屋で飲むためのお酒を確保。

どこの地方に出かけても、無難なお酒はビールかワイン。
ほんとうは、その地方産のワインをいただきたいのですが、これは違います。
選択肢がなく、これにしました。

翌朝、裏山の上から望んだ景色。
大連から瀋陽方面に向かう、「高速鉄道＝新幹線」の高架橋が見えます。

あまり良い空気ではありませんが、深呼吸をして、「別天地」から現実の街に戻ります。