2013.7.15

―　四川省　成都　「青羊宮」　― 「青羊宮」は四川省成都市で指折りの道教の建築物です。 その昔、老子が青い羊を引き連れ、この地に渡来してきたという伝説があります。

長い歴史の中で何度か名称の変遷がされ、青羊肆、青羊観とも呼ばれていましたが、唐僖宗皇帝(862〜888) が莫大な国財を使って青羊観を建てなおし、その名を「青羊観」から「青羊宮」に改名し、「宮殿」クラスに昇格させました。 明の時代に戦火により焼失しましたが、清の時代に全ての建物が再建され現在に至っています。

「混元殿」 混元祖師及び道教の十二の金仙の一つである慈航真人の神像が供えられています。

八卦思想を表現しているといわれる「八卦亭」は、円形の楼閣で８本の柱には龍の彫刻が施され、屋根は瑠璃瓦で覆われています。

「三清殿」 青羊宮の中心となるもので、道教の主要三神が祀られています。

「斗姥殿」 斗姥は、道教の女神で北斗七星の母だとか。

「玉皇閣」 玉皇とは、宋以後の道教の最高神「玉皇上帝」のこと。

「唐王殿」 青羊宮は成都市街地の一環路沿いにあり、成都市で最も大きな道教寺院です。 現在中国の重要文化財に指定され、国内外から大勢の観光客が訪れるそうです。